今回の台風被害

台風12号の被害は甚大でした。


多くの人命が失われたのは、
誠に惜しまれます。


避難勧告を出さなかったことについて
まるで自治体の責任と言わんばかりの
報道がなされています。


しかし自治体の責任を問いただすことは、
結局自分に跳ね返ってきます。
自分の命は自分で守るのが基本ですし、
結局それがいちばん確実です。


今回の災害は台風であり、
しかも被害が大きくなるであろうことは
事前にテレビなどで情報が出ていました。


確実な安全を求めるならば、
自宅の危険度がほぼないのか、
それとも比較的高いのかは
判断できたと思います。


大丈夫だと思ったとしても、
危険度が低くはないならば、
県外へと避難するのが確実だったでしょう。


今回であれば、雨量自体が少なそうな愛知県以東、
もしくは、愛知が遠いならば、山や川が近くにない
市街地のホテルなどへ避難すれば、雨量は多くても
被災することは避けられます。
災害の特性を考え、雨がまだあまり降っていないうちに
避難を始めるのがよいでしょう。


地震と比べれば、雨量の予測は十分出来たことを
よく考え、今後の防災に役立てなくてはいけません。



想定を超える災害のとき、専門家でさえも
絶対的な判断なんて出来なくて当然です。


仮に避難勧告をしたとしても、
移動中に水が押し寄せたり
土砂崩れが起きたりするかもしれません。


また避難所の方が危険な可能性も、
想定外の災害の時にはあり得ます。


想定外の災害の時に、自治体の責任を問うなど
ナンセンスです。


大災害の時はしょうがなかったと
あきらめるしかありません。


そうでなければ、さらにダムを造り、
堤防をさらに高くしていかなければなりません。
その結果税金は増え、自然も破壊されます。


しかし、どんなに対策しても、
絶対に安全ということはあり得ません。


結局、自治体を非難したツケは将来の自分の負担となり、
しかもどんなに負担が増えても確実にはなりません。


物理的対策は費用対効果を考慮し、
いざというときの情報収集などのために、
普段から人付き合いを重んじ、
最後には自分を信じて行動する。
それこそが災害から自分を守る
最良の方法だと思います。