アトピー性皮膚炎で患部にステロイド軟膏を塗るやりかた

本日(2011/09/05)のNHKあさイチで、
アトピー性皮膚炎を特集してました。


副作用を心配して、
ステロイド軟膏をできるだけ薄く塗るように
している方が多いようです。

副作用を誤解している人が多い

ステロイドは副腎皮質ホルモンと呼ばれるように、
腎臓の上部にある副腎、
その表面部分の皮質と呼ばれるところで、
毎日作られるホルモンです。


体内で作られるものと同じ成分ですので、
かなり安全な薬です。
飲み薬も含め、ほとんどのステロイド薬は、
妊婦に使っても問題ないということです。
(一部安全性が低いものもあります)


ではなぜ誤解が生まれたのでしょう?


いくつか理由があるようです。

  • ステロイド内服薬の副作用と混同しているため。
  • 塗る量が少なかったため炎症がなおらず、炎症が原因で色素沈着がおこると、その黒ずみをステロイドが原因だと思ってしまうため。
  • アトピー患者のための健康商品、化粧品などの広告で、ステロイドが危険だという嘘の情報が氾濫しているため。


もちろんステロイドを長期間使用することは
あまり好ましくないのも事実のようです。
理由としては、

  • 免疫作用が低下するため病気への抵抗力が下がる。
  • 新陳代謝などいくつかの細胞の活動が低下する。

という2点があります。


ですので、短期間でしっかりと使って
完璧に炎症を治し、
その後使わなくてすむようにするのも重要です。


軟膏はしっかり塗る

ステロイド軟膏は薄く塗っても
意味がないそうです。
薄く塗り伸ばすと、ムラが出ますし
炎症の強い部分に薬が塗られないことも
よくあるそうです。


塗る量に関しては、人差し指の先から
第1関節までの長さをチューブから出し、
手のひら2つ分の面積に塗るのが
いいそうです。


子供の指に出したら子供の手のひら2つ分、
大人の指に出したら大人の手のひら2つ分。


この量を擦り込まず、薬の膜ができるように
塗り広げます。
ややべたべたした感じになります。


ステロイド軟膏の強さ

ステロイド軟膏には5段階の強さがあります。


体の場所により薬剤の効きやすさが違うことと、
炎症の程度によって何が処方されるかが変わります。


手のひらや足の裏などは効きにくい部位なので、
薬剤を塗った後ラップなどで包み
その上に手袋をすると、
効果が高くなり早期に治療できるそうです。


病院ではラップではなくリント布を使うそうです。

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炎症がおさまったらきちんと保湿

炎症がおさまったら保湿が重要です。


保湿剤もチューブタイプでしたら、
ステロイドと同様に、
第1関節までの量を手のひら2つ分の
面積に塗るのがよいそうです。

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ステロイド軟膏の強さ
http://www.sutv.zaq.ne.jp/go-go-wagamiti/tuyosa.html


ステロイド軟膏について(副作用など)
http://www.e-skin.net/ds_steroid-sef.htm


ステロイド内服薬について(副作用など)
http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/kiso/Hukujin.htm


アトピービジネス
http://www.e-skin.net/at-begs.htm#top