地方の実情

地方はもともとは収入が少ない世帯が多かったのですが、
周囲の無償の助け合いにより、
生活が成り立っていました。
団塊の世代が流れ込んでくるまでは、
東京もそうだったのでしょうが。)


しかし、日本経済が成長していく中で、
お金の価値が高まり、
地方でもある程度の収入がないと
生活が厳しくなってきました。


しかし、日本経済が成長する過程では、
箱物や道路を造ることが求められたため、
地方でも土建業が盛んになりました。


これにより、東京での税収を
地方へとばらまく政治スタイルが
確立しました。


地方では土建業を中心として
経済が回るようになり、
それなりの収入を得られるようになりました。


しかし、バブル崩壊と共に、
地方へばらまくほどの税収を得られなくなりました。


その結果、地方経済の源であった土建業が不況になり、
地方の経済状況は惨憺たるありさまです。


しかし、お互い助け合うような生活スタイルは
もはや崩壊しており、
収入が減ったからといって、
昔の状態に戻ることも出来ません。


政治が作り出したこの構造を、
地方は地方ごとに努力すべきと言われても、
それはなかなか無茶な注文です。


さて、過去に何が起きていたのでしょう?


団塊の世代が東京へと流れ込んできた時、
金の卵と呼ばれた労働弱者から、
労働力の搾取が行われました。


この、若者から搾取する状態は、
しばらく続きましたが、
そのうち陰りが見え始めました。
その頃に行われたのが、
企業の中国進出です。


これはつまり、中国からの搾取です。
この状態はそれほど長く続きませんでした。
中国の経済成長を促したため、
搾取出来る金額がみるみる減っていきました。
今では、輸送コストを減らすことでしか、
儲かりません。
つまり、距離の問題により、
搾取出来なくなったのです。


そして現在行われているのは、
契約社員という労働弱者からの搾取です。
企業幹部の賃金を維持するために
搾取されています。
この状態が続くと、
いずれ、労働力の質的低下を招くでしょう。


まとめますと、
東京の経済は搾取により成り立っていました。
そのもうけの一部は地方の土建業へと回され、
全国的に潤っていたという構造です。
しかし結局あぶく銭で楽しんでいただけです。
成金ボケをそろそろ治さないといけません。


では、現在の問題点はなんでしょう?

  1. 地方への財源など、もはや存在しない。
  2. 今の社会構造でこれ以上搾取を続けるのは無理。

というところでしょうか。


これからはどういう未来を目指せばいいでしょうか?

  1. 数少ない一部の人が他の日本国民から搾取する仕組み。
  2. 少ない給料でみんなが助け合いながら生きる仕組み。

どちらがいいでしょうね。


過去に習った方法もあるでしょうが、
現代にはそぐわないですね。
北朝鮮が戦争を始めるのを
心待ちにしている人もたくさんいるんだろうなぁ。