液体窒素の購入

今日のスッキリ(日テレ)で
液体窒素を使った実験を
やってました。


液体窒素を購入したいときは、
「酸素ガス 東京都」
というキーワードで検索すると
見つけられます。


液体窒素は毒物ではないので、
だれでも購入できますが、
危険ですので
どうしても個人で実験などしたいなら、
合計100時間ぐらい入念な調査をしてから
購入しましょう。

危険1

液体窒素は常温で急速に気化します。
その際体積が700倍になります。
したがって密閉したらもちろんのこと、
フラスコのように口が小さい容器も
膨張による爆発の危険があります。

危険2

液体窒素は-196度です。
少量を一瞬手にかけるぐらいだと
接触面はすぐ気化し直接触れないので
気化熱を奪う程度であまり問題はありません。


しかし液体窒素を入れている容器や、
液体窒素をしみこませた脱脂綿などは、
物自体が冷やされています。
よってその物体に触れば
数秒で凍傷になります。


冷えた金属などに触ると熱伝導がよいので
手の水分が凍り、くっついて取れなくなります。
取れなくなってさらに冷やされると、
手の細胞が大量に死滅し、
最悪の場合は腕を切断という
医療処置もありえます。


低温に強い材料で出来た容器を
用意しましょう。
魔法瓶のような真空断熱の仕組みの
ものであればなおよいでしょう。
絶対にふたをしてはいけません。


また耐寒手袋も必要です。

危険3

危険1に書いたとおり急激に膨張します。
窒素自体に毒性はありませんが、
室内の窒素濃度が急激に増えるということは、
酸素濃度が急激に低下するということです。


酸素が減ると高山病のような症状が出て
さらに進行すると気絶します。
最悪の場合は死亡も十分ありえます。


例えば3m×3m×3m(6畳間より少し大きい程度)の部屋
は27立方メートルですので、
27,000リットルです。
通常の酸素濃度は21%ですが、
18%ぐらいに下がるとかなり危険です。


27,000リットルの3%(21-18)は810リットルです。
よって約4000リットルの空気を押しだし
窒素だけが4000リットル増えると、
酸素濃度が18%になります。


部屋の気密性や気流によってかなり変わりますが、
5〜10リットルの窒素が
27平方メートルの部屋で完全に気化すると、
死亡する可能性がかなり高いということです。


広い部屋で換気に注意する必要があります。

まとめ

機材や場所の準備だけでかなり大変です。
一般の個人が液体窒素の実験をするのは
避けた方が無難です。


http://homepage3.nifty.com/onion/labo/height.htm